慢性前立腺炎
詳しくは慢性前立腺炎ページをご覧ください。
泌尿器科
泌尿器科受診の場合は、尿検査をする可能性があります。
なるべく尿がとれる状態でご来院ください。
泌尿器科疾患とは腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺、陰茎、睾丸などにまつわる疾患です。
泌尿器科の受診をご希望の患者様はコチラの問診票を印刷後、記入頂きご来院の前にご持参頂く事でスムーズに診療を受けられます。
※A4用紙に、拡大の設定をしないで(問診票部分はA5サイズのまま)印刷しお持ちください。
50歳を過ぎると、前立腺が少しずつ大きくなってきます。
前立腺の中を尿道が通っており、少しずつ圧迫が強くなるため以下の症状が起こります。
また膀胱にも影響が出ることにより、
尿が出しきれず、自分では尿を出したつもりでも膀胱に尿が残ることがあります。
残尿が多くなってくると、腎臓に悪影響がでることがあります。
残尿の有無のチェックは必要です。当院ではすぐに行うことができます。
前立腺が大きくなる病態は前立腺肥大症と前立腺癌がありますが自覚症状で区別がつきません。
前立腺の触診・超音波検査・前立腺癌の腫瘍マーカ―(PSA)をチェックして診療します。
精密検査がさらに必要がどうか受診して相談してください。
PSAは前立腺癌の病態で高くなる腫瘍マーカーですが、PSAが高いと前立腺癌というわけではありません。
前立腺癌以外に前立腺炎や前立腺肥大症でも高くなることがあります。超音波検査・前立腺の触診・尿検査などを行い、総合的に評価します。
前立腺炎の治療を行い、少し時間が経過したところでPSAを再検します。
炎症でPSAが上昇していた場合は炎症の治療後PSAを測定すると低下します。
PSAの上昇が軽度ならば、4カ月毎にPSAを測定し経過観察します。PSAが上昇していくようでしたらMRI検査や前立腺の組織検査を検討します。
MRI検査や前立腺の組織検査を検討します。
MRI検査や組織検査が必要な場合は、連携の病院にご紹介させていただきます。
40歳代でもないわけではありませんが、一般的には50歳より増えてくる疾患です。
前立腺癌に特有な症状はなく、前立腺の触診・超音波検査・PSA(前立腺癌の腫瘍マ-カ-)等で異常の有無を総合的にチェックします。
前立腺癌は骨に転移することが多いため、癌が検出された場合は骨への転移の有無の検索も必要となり、MRIや骨シンチグラフィー等の全身への影響の有無・病理組織の結果・年齢等をふまえて総合的に判断し、最も適した治療(手術・放射線療法・ホルモン療法等)を行うことになります。連携医療機関の先生方と密な関係をもっていますのでご安心ください。
腎・尿管・膀胱・前立腺・尿道のどこに病変があっても血尿が出る可能性があります。
血尿には
があります。いちばんあってはいけない疾患は腫瘍ですので詳しく調べる必要があります。
血尿が見つかった場合には、症状がないからと放置せず、早めの受診をお勧めします。
Ⅰ.血尿があるがそれ以外の自覚症状がない場合
膀胱癌、腎癌、前立腺癌、尿管癌、腎盂癌など尿路腫瘍の存在の有無を最初に考えなければいけません。
以下の検査をします。
尿路の癌が疑われる所見がでたなら、手術等の治療が必要なため、連携医療機関へご紹介します。
Ⅱ.血尿とともに腹痛、背部痛等の症状がある場合
尿路結石を疑います。以下の検査をします。
小さな結石なら排石を促進する内服薬で様子をみます。
自然排石が期待できないような1cm以上の大きさ結石に対しては手術を考えます。その場合、連携医療機関へご紹介いたします。
1日に8回以上トイレに行く場合を頻尿と定義します。他科で頻尿の相談をすると、抗コリン薬という膀胱の収縮を抑制する薬や、膀胱をリラックスさせるβ3受動体作動薬が処方されることが多いです。しかしこの投薬が効果的なのは、その患者様の病態が過活動膀胱の場合のみです。それ以外の原因で頻尿がおこっている場合は、抗コリン薬やβ3受動体作動薬では効果はありません。また残尿が100mlを超える場合これらの薬は症状を悪化させるため処方できません。
頻尿の鑑別に尿検査と残尿測定は必須です
それをふまえて、色々なケ-スを提示しましょう。
尿路の炎症(膀胱炎・腎盂腎炎等)を考えます。
膀胱癌の有無の検索が必要となります。また腰痛や腹痛等の疼痛も認めるなら尿管末端の尿管結石症を考えます。
さらに残尿測定を行い、残尿が100ml以下の時、女性なら過活動膀胱を考え抗コリン薬やβ3受動体作動薬を投与します。
男性なら前立腺の触診を行い、前立腺炎が疑われるならその治療を行い、年齢が50歳以上で前立腺炎の所見がないなら前立腺肥大症を考え投薬します。
ただしPSA:前立腺癌の腫瘍マーカーが高値である時は前立腺癌も否定できません。
これらの治療で効果がなければ、排尿日誌を書いて頂きます。排尿日誌とは1日の排尿の状態と水分摂取の状態をすべて書いて頂くものです。
その結果、水分摂取が多く(普通は1日に1000mlの摂取でよい)尿量も多いなら(普通は1日に1200~1500ml位)一番考えられるのは、「多飲多尿」です。水分摂取を減らすのが治療となりますが、それでもうまくいかないなら、糖尿病や尿崩症等の内科疾患も考えなくてはなりません。
水分摂取量は普通なのに頻尿の場合は、心因性頻尿や間質性膀胱炎を考えます。心因性頻尿の場合は膀胱訓練を行います。膀胱訓練とはトイレに行きたいと思ったらすぐ行くのではなく、5分トイレを我慢する。5分我慢できたら次は10分・15分と我慢して訓練します。
残尿測定を行い、残尿が多い場合、女性なら低活動膀胱を考えます。すなわち尿の溜まった感覚が神経障害のため悪くなっており、尿が溜まり過ぎてこれ以上溜められなくなり、頻尿や尿失禁となります。よって膀胱の収縮力を強める薬を出したり、カテ-テルを膀胱に挿入し導尿する等の処置が治療となります。
男性なら低活動膀胱・前立腺肥大症・前立腺癌の鑑別を要します。
以上の如く「頻尿」をきたす疾患の診断や治療はきわめて複雑で、泌尿器科専門医でないと正確な判断は難しいと考えます。ご相談ください。
この手術は保険が効きません。自費診療となります。
治療費 | ¥88,000(税込) |
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この治療費の中には、術後の消毒・薬代・精液検査の費用が含まれています。
精巣で作られた精子は精管という管を通って運ばれ、性的刺激があると、前立腺の液と融合し、精液として尿道を通して射精します。
パイプカット(精管結紮術)とは陰嚢の皮膚を約1cm切開し、精管を体外に引っ張りだし切断し、その精管の両断端を糸で結んだ後陰嚢内に戻し、陰嚢の皮膚を縫合する手術です。この操作を左右に行います。
精子の通り道を断つため、精液は出ますが精液の中に精子が含まれないため、術後は妊娠に至る事はありません。
ただし手術してしばらくは切断された尿道側の精管内には精子が残っているため、この精子が排泄されるまでは妊娠が成立する可能性があるため、手術の約1カ月後に精液検査を行い、精液の中に精子が含まれないことを確認して全て終了です。
手術をしたらすぐに不妊状態になるわけではありません。
どんな手術にでもいえることですが、手術直後に手術部に外力が加わると出血する可能性がありますので、手術後1週間は性行為や運動はしないで下さい。
どんな手術にでもいえることですが、人工的に切開して傷を作るわけですから、手術部に細菌が入り感染を起こす可能性はあります。よって数日は感染予防として抗生物質の内服が必要です。また手術から1週間後の抜糸まで傷を消毒する必要があります。
手術により精管を切断するわけですが、精巣側の精管内の精子は自然に吸収されます。吸収される速度には個人差があり、その速度が遅いと精子の通り道である精巣上体に炎症を起こし精巣上体炎となり、精巣上体が腫大し痛みを生ずることがあります。その場合は抗生物質により対応します。
正しい手術をしていても、切断された精管どおしが自然にくっつき再開通して妊娠に至ることがまれにあり報告されています。当院では切断した精管を糸で結ぶだけではなく、精管の両断端を焼く処置を加えています。ただ私は数多くこの手術を行っていますが、精管の再開通の経験はありません。
男性に特有の臓器としては、前立腺・精巣・精巣上体・陰茎があります。これらの臓器にまつわる疾患について説明します。
前立腺の病気についてはこちらをご覧ください。
精液に血液が混じた状態を血精液症といいます。原因としては前立腺や精嚢に炎症をおこし、炎症性に出血するのが一番多いのです。それ以外では腫瘍性に出血して血精液となったり、アレルギ-が関与しておこったりすることもあります。ただ何を調べても異常がなく原因不明のことも多いです。抗生剤の投与と精液検査で経過をみることが多いです。ご相談ください。
若い方に発症するのが一般的です。精巣(睾丸)がはれて硬くなりますが、痛みはないのが普通です。大きくなりすぎるとひっぱられて鈍痛がくることはあります。痛みがないためある程度様子をみていて時間がたってから受診される方もおられます。明らかな精巣の大きさの左右差を認め、痛みが無く年齢が若い方は要注意です。すぐご相談ください。精巣癌は発生頻度としては決して多くはありませんが、当院では年に1人は遭遇します。診断がついた場合は迅速な手術が必要であり、連携医療機関にご紹介させていただきます。心配しておられる方は迷わずご相談ください。
「精巣(睾丸)が腫れて痛い」と言って受診される方がおられますが、ほとんどは精巣の近くにある、精巣上体の炎症です。精巣で作られた精子は、精巣上体→精管→尿道と運ばれます。この経路を逆行性に細菌やクラミジアが進んでいき、精巣上体に達し炎症をおこします。精巣上体炎をおこすと精巣上体が腫れて痛みが生じます。時には発熱も認めます。また両側に炎症をおこすと、精子の通過障害のため男性不妊の原因ともなりますので、できるだけ早く抗生物質の投与が必要です。
精巣をとりまく膜に液体がたまり、陰嚢(ふくろの部位)が大きくなってきます。痛み等はありません。たまっている内容液が少ないと軟らかく触れますが、内容液が多くなると硬く触れることもあり、時に精巣癌と触診で区別がつかないことがあります。超音波検査を行うと液体と癌はうつりかたが違うので、すぐ判断がつきます。根本的治療は手術になりますが、すぐに時間が取れない場合、水腫部に針をさして内容液を抜くと正常の状態になります。しかし時間がたつとまた内容液がたまってきます。良性疾患にて患者様と相談して対応します。
精巣の上方に精索というさやがあり、この部位に力んだ時に腫れが生じたり鈍痛がおこります。ほとんど左側におこります。寝ていると腫れはわかりません。立って力むと顕著にわかります。ゴワゴワしたジャバラのように触れます。この精索の中には、血管・神経・精管等が含まれるのですが、普通は起こらない血液の逆流がおこり、左腎静脈から内精静脈に血液が流れ込み、このため血管がコブ様になり触れるのです。緊急性はありませんが、将来男性不妊の原因になることがあり、希望があれば内精静脈を切断して逆流がおこらないようにする手術が治療となります。連携医療機関にご紹介いたします。
※注射薬の供給不足のため新規の患者様の治療を中止していましたが、治療可能になりました。大変ご迷惑をおかけいたしました。
加齢により男性ホルモンが低下することによりさまざまな症状が出現し、LOH症候群と呼ばれます。
いらいらする。神経質になる。不安になる。憂鬱になる。
体調が悪い。関節や筋肉が痛い。発汗がひどい。眠れない。行動力が減る。筋力の低下。
性機能の衰え。早朝勃起の減少。性欲低下。
これらの症状の程度や遊離型テストステロンの数値により診断をつけます。
LOH症候群と判断された場合、男性ホルモンの注射を3週間に1回行い様子をみていきます。ただし前立腺癌の疑いのある方には注射できませんので、PSA(前立腺癌の腫瘍マーカー)をチェックする必要があります。こころあたりのある方はご相談ください。
女性によくおこる疾患としては、急性膀胱炎・腎盂腎炎・過活動膀胱・腹圧性尿失禁・間質性膀胱炎などがあります。これらの疾患について説明いたします。
尿道から細菌が入り膀胱で炎症をおこし、排尿時に痛みがおこったり排尿後も尿が残っている感じがしたり、排尿回数が増えたりします。時に血尿がでることもあります。抗生物質の内服が必要ですが、どんな薬でもいいわけではありません。一般的に原因の2/3は大腸菌であり、次に多いのは腸球菌という雑菌です。これらに効果的な薬剤を選択する必要があります。近年、かつて効果的だった薬が効かなくなっている薬剤抵抗性の菌が増えてきています。
薬を服用後、尿検査が正常であることを確認して治療終了します。
膀胱炎を放置しているとか治療に時間がかかっていると細菌が膀胱より上部の尿路である尿管や腎臓に逆行して進みます。
腎に達すると腎盂腎炎となり、夕方から夜にかけて発熱し、腰痛や背部痛を伴ってきます。1ランク重症の炎症です。
抗生物質の治療が必要ですが、高熱や自覚症状が強い場合は、点滴で抗生物質を投与する場合もあります。尿路に通過障害のない腎盂腎炎なら外来レベルで治療可能ですが、尿路に通過障害がある状態に腎盂腎炎をおこした場合、細菌尿が尿路に停滞し、とてつもなく重症の炎症になることがあります。通過障害があるかどうかは腎に対する超音波検査で腎が腫れているかどうかをチェックすることで判断できます。
このような考え方は泌尿器科医しかしません。泌尿器科にご相談ください。そのような場合は停滞している尿を体外に出す手術が必要ですので、連携医療機関へご紹介いたします。
これら①~③からなる症状症候群を過活動膀胱といいますが、尿意切迫感は必須症状であり、切迫性尿失禁はあってもなくてもかまいません。
OABSSという問診票で治療効果や症状の程度を評価します。ただし、他の病気、例えば膀胱がんでも同じような症状を呈することがあり、鑑別することが必要です。
残尿を調べる検査、膀胱がんを調べる検査が重要です。
残尿とは排尿した後も膀胱に残っている尿です。
他科で相談すると、抗コリン薬という膀胱の収縮を抑制する薬が残尿の検査をしないで頻尿を治す薬として処方されることが多いです。
膀胱がんがあるのに検査しないで過活動膀胱の薬を服用していると癌の治療が遅れることにつながります。泌尿器科で検査をしてください。
鑑別診断を行った後、過活動膀胱と判断すればβ3作動薬という膀胱をリラックスさせる薬や抗コリン薬を処方し様子をみます。
走ったり、くしゃみをしたり、咳をしたり、重い物を持ったりして腹圧が上昇した時に起こる尿失禁です。
骨盤の支持組織が弱くなることが原因として多いです。多産婦の方は起こる確率が高くなります。
これらをやっても効果が出ない場合、手術が適応となります。その時は、連携医療機関にご紹介いたします。
膀胱の慢性炎症で、トイレの回数が多く、急に尿意をもよおしたり、尿が溜まってくると膀胱部に痛みを感じ排尿すると楽になるのが典型例です。尿検査は正常であり、内服治療ではほとんど改善しません。間質性膀胱炎が考えられる場合は連携医療機関にご紹介いたします。
当院は予約制ではありません。
経過について余裕をもってお聞きして 診察させていただきたいので
午前は12時まで、午後は6時までにご来院ください。
午前10時から11時または午後3時から5時が比較的待ち時間が少ないです。
紹介状をもって受診いただいた場合は、紹介元の病院に当院を受診した旨を報告します。
泌尿器科手術後の経過観察で病態に変化があった場合は元の病院に戻って治療していただきます。
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