性行為後に発疹が出て梅毒ではないか心配です
- 2025年3月17日
- 性病関連
以前は梅毒の患者さまを診察するのは年に数人程度でしたが、数年前からは1カ月に数人に増えています。
無症状の梅毒もめずらしくありません。
最近では、性行為後に発疹が現れ、「梅毒ではないか」と心配して受診される方が増えています
梅毒の主な症状
◆性器や口の中に小豆から指先くらいのしこりや痛みの少ないただれができ、触れると固いです
◆発疹が手のひら、足の裏にでることがあります。一般的にはかゆみ痛みはありません。
◆お腹を中心にして赤い発疹がでることがあります。一般的にはかゆみ痛みはありません。
◆頭髪が抜けることがあります
◆足の付け根のリンパ節が腫れることがあります
◆まったく症状が出ないこともあります
◆上記の症状が消えても感染力が残っているのが特徴です
◆治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じることがあります
不安がある場合は、血液検査で感染の有無を確認できます。気になる方はご相談ください。
梅毒とは梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症です。
一般的には性行為によって感染します。
さまざまな症状が現れる病気ですが、早期に診断し治療を行うことで、感染の拡大を防ぐことが可能です。
性行為後に発疹が現れ、「梅毒ではないか」と心配して受診されるケースで 診察の結果、発疹が梅毒の症状ではない場合もあります。しかし梅毒は症状が出ないこともあるため、気になる性行為がありご心配な場合は検査をしないと確実な判断はできません。
血液検査で調べておくと安心です。
梅毒の検査方法
◆医師による診察と血液検査をします。検査を受けることで感染の有無を確認できます。
梅毒の治療方法
◆ペニシリン系やテトラサイクリン系の抗生物質(飲み薬)を服用します。
梅毒の予防について
◆性交渉の際はコンドームを正しく使いましょう
ただし、コンドームで覆えない部分から感染することもあるため、完全に予防できるわけではありません。
当院の梅毒検査の費用
◆保険診療(3割負担の場合)初診料、診察、血液検査、処方箋料を含めて2000円前後です。
<参考文献 厚生労働省性感染症>